年明けから始まったオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の第6波。急激な感染拡大で休園になる保育園や幼稚園も見られるようになりました。今まで以上に子どもたちの健康が気になるママ・パパ、赤ちゃんの誕生を楽しみにしているプレママ・プレパパの生活はどうなっているのでしょうか。
ミキハウスは今年1月6日~23日、ミキハウスベビークラブ会員さまを対象として「”withコロナ”の子育て コロナ禍の育児リアル調査」を実施しました。丸2年が経過したコロナ禍での子育ての世代の暮らしや意識を、アンケート結果から紹介していきましょう。
調査対象は1月6日現在、妊娠中の方が288名、1歳未満の赤ちゃんがいるママ・パパが16,982名でした。回答を寄せてくださった1,365名のうち、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出された2020年4月7日以降にパートナーと出会ったという人も4.4%いて、コロナ禍の中で結婚、妊娠、出産、子育てを経験している世代ということがわかります。
定着した“おうち時間”が「よかった」は61.2%
コロナ禍になって丸2年。今ではマスクや手洗いなど感染症予防への気配りが当たり前になり、私たちの暮らし方も大きく変わっています。そこでまず子育て世代の生活をコロナ以前と比べてもらいました。
【設問1】2020年から続くコロナ禍。生活様式に変化はございましたか?
最も多かった回答は「衛生意識の向上」(90.6%)ですが、「お友だちと遊ぶ機会が減った」(79.3%)、「旅行をしなくなった」(78.6%)、「外遊びが減った」(61.0%)「外食をしなくなった」(56.1%)など、外出や人と会う機会は目に見えて減っているようです。
【設問2】この1年で、パートナーや家族との関係性に変化はございましたか?
2021年は新型コロナ第3波の中で始まり、感染拡大〜ピーク〜ピークアウトを繰り返しつつ、1年が経過。マスク、手洗い、3密回避といった新しい行動様式にも慣れ、ワクチン接種も進み、コロナに対する「社会不安」も、当初のそれとは変わってきたことが感じられる1年でした。
アンケートでも、この1年のパートナーや家族との関係の変化についてたずねたところ、「概ねよくなった」は14.7%で、「悪くなった」の回答も6.4%あったものの、「特には変わらない」(78.8%)が圧倒的多数です。
「概ねよくなった」と答えた方に「よくなったこと」について自由記述式で書いてもらったところ、以下のようなコメントが寄せられました。
「外出があまりできなくなり一緒にいる時間が増えたのでコミュニケーションをとる時間が増えたのと、パパが積極的に家事をするようになりました」(26歳、ママ)
「緊急事態宣言中は飲み会がほとんどなくなり、毎週金曜日は夫婦でおいしいものを食べて話す時間ができました」(29歳、ママ)
「子どもが生まれてから、子育て仲間とホームパーティやファミリーゲームなどを工夫して、コロナ禍でも協力し合って楽しめるようになりました」(32歳、ママ)
「妊娠中からいろいろと気遣ってもらえて、私自身の夫に対する気持ちも変わりました」(37歳、ママ)
気分転換もままならない生活が続くと、コロナ以前は受け流していた“ささいな事”でも悩んでしまうということもありそうです。
【設問3】この1年、家族といる時間は増えましたか?
それではどれくらいの人が、家族と一緒にいる時間が昨年よりも増えてきたと感じているのでしょうか。
「かなり増えた」(38.2%)と「どちらかというと増えた」(30.9%)を合わせると、69.1%が「増えた」という結果です。反対に「減った」は2.7%。コロナ禍が始まった1年目より2年目の昨年が増えたという回答は、“おうち時間”の定着を示しているようです。
【設問4】「家族との時間が増えたこと」は、あなたにとってよかったですか? それともストレスを感じましたか?
上の問で「かなり増えた」「どちらかと言えば増えた」と答えた人に、それをどう感じているかについて聞いてみました。
「よかった」の61.2%に対して、「よくなかった(以前よりストレスを感じるようになった)」が5.5%ですから、家族との時間を楽しんでいるママ・パパはかなり多いようです。
【設問5】家族とすごす時間が増えたことで、どんなよいことがありましたか?
家族とすごす時間はママ・パパにどんなよいことをもたらしてくれたのでしょう。複数回答可として選択してもらいました。
一番多くのママ・パパが答えているのは、「子どもの成長をじっくり見守ることができた」(73.9%)こと。次いで「以前よりも、パートナーや家族と会話するようになった」(53.5%)、「家族をより大切に思うようになった」(52.1%)など家族に関することが上位を占めました。
パートナーとの関係については、「お互いに家事分担の意識が高まった」(35.5%)、「子育てや家族の未来(将来設計)について語り合うことができた」(34.4%)の回答が多くなっています。
ママとパパが助け合い、気持ちをひとつにしてコロナ禍を乗り越えようとする姿が見えてきますね。