最後に、写真の編集や保存・共有について。
■写真を編集したい時
撮影した後で、構図や色合いが気になる時は、編集機能を使いましょう。背景が広すぎたらトリミングし、写真が傾いていたら、水平、垂直方向を修正して直せます。写真の明るさや濃淡の度合いも変更することができます。
「例えば横から夕陽が当たって横顔が真っ黒になってしまった写真の場合、『露出』を上げると全体的に明るくなります。一方、『シャドー』を上げると黒っぽい部分だけ明るくなるから柔らかい印象になります。『コントラスト』を上げると白いものはより白く、黒いものは黒くなる。役割が違ういろんな調整機能が付いていますから、好みの色調になるよういじってみても楽しいと思いますよ」(今井さん)
強すぎる光の中で撮った写真でも、ちょっと薄暗い場所でも撮った1枚でも、編集機能を使いこなせば、何とかなりそうです。
■保存と共有
写真を保存する方法は4つ。
1.スマホ、パソコンに保存する
2.クラウドに保存する
3.外付けHDDやDVDなどに保存する
4.プリントして保存する
今井さんのおすすめは「プリントアウトしてアルバムを作る」というもの。
「スマホやパソコンは容量の問題、外付けHDDは故障する可能性もあります。実際、僕も壊れたことがあります。今のところ1番確実なのはクラウドサービスですけど、そうやって保存しても見なくなりませんか? DVDも同様にいいのですが、写真は結局、見なくなるんですよね。これはもう個人の価値観になっちゃいますけど、僕はプリントする派です。アルバムを作れば子どもも喜びますし、ママもパパも楽しいと思いますよ」(今井さん)
今井さんは、子どもたちの写真を自宅のプリンターで印刷して手製のアルバムを作り、子どもがいつでも見られるように置いているそうです。昔ながらのアルバムは家族で想い出を楽しむいい方法ですね。
また写真共有アプリを使えば、離れて住む祖父母や親せきにも子どもの成長を見てもらうことができます。容量が大きく質を落とさずに保存できるもの、新しい写真を追加すると共有相手にメールで通知が行くもの、健康管理機能が搭載されているものとさまざまなタイプのアプリがありますから、共有する相手や用途によって選べます。
便利なスマホをカメラとしても使いこなし、子どもの成長の記録を残して、共有したり、見返したりしているうちに、家族の絆は一層強まりそうです。今回紹介したスマホカメラの使い方を参考に、わが子の写真をたくさん撮ってくださいね。