泉質は刺激の少ない単純温泉が安心ですが、大人が普通に入れるのであれば酸性でもアルカリ性でもあまり気にすることはないようです。ただし、どの泉質でも最後にシャワーで温泉の成分を洗い流してあげましょう。
赤ちゃんを温泉に入れる時に最も注意したいのは、お湯の温度です。大人にはちょっとぬるいぐらいの38℃前後が適温ですから、周りに気兼ねせずに温度調整ができる内風呂や貸し切り風呂などがいいかもしれません。
赤ちゃんは長湯をすると、のぼせて具合が悪くなることもあります。お風呂に入れている間は赤ちゃんの様子に気をつけ、数分程度で切り上げるようにしましょう。
また洗い場が滑りやすくなっていることがあります。赤ちゃんを抱っこしたママ・パパが転倒すると、赤ちゃんも危険です。足元にはくれぐれも気をつけて。
横溝さんに“オムツの取れていない赤ちゃんが温泉で入浴する時の4つの方法”を教えていただきました。月齢や宿泊施設の設備、方針に合わせて、無理のない方法を選びましょう。
首がすわった赤ちゃんの場合、赤ちゃん用のベビーチェアが備え付けてあるか、事前にチェックしておくことをおすすめします。
1 内風呂でベビーバスを使う
まだ首が座っていない赤ちゃんなら、部屋の内風呂でベビーバスを使って沐浴させてあげましょう。お風呂に入ったことがない赤ちゃんにはストレスが少ない方法です。
ベビーバスは自宅から持参してもいいのですが、ただでさえ荷物が多くなってしまう赤ちゃん連れの旅行でお風呂道具まで持っていくのは大変です。宿泊施設でベビーバスを貸し出しているところもありますから、予約する時に問い合わせてみましょう。
2 内風呂もしくは部屋の露天風呂に家族と入る
自宅でもお風呂に入っている赤ちゃんなら、ママ・パパと内風呂を使ってもいいですね。最近は部屋に露天風呂が付いたプランもありますから、家族で露天風呂を楽しむこともできます。
3 貸し切り風呂に家族と入る
時間制で貸し切り可能な家族風呂を備えた宿泊施設もあります。周囲に気兼ねすることなく、湯温も思いのままに調整できるので安心です。
4 大浴場でママもしくはパパと入浴する
宿泊施設によっては、“オムツの取れていない赤ちゃんでも大浴場の利用可”と定めているところもあります。赤ちゃんを大浴場に入れるなら、直前に排せつしたことを確かめましょう。
「大浴場を使うなら、脱衣場でオムツを外したら必ずおしりふきでおしりをきれいにし、シャワーでしっかり洗い流してから入浴してください」(横溝さん)周りの人たちへの心遣いも、温泉を楽しむために必要ですね。
お風呂の後には白湯(さゆ)などをあげて水分を補給しましょう。「肌の保湿も忘れずにしていただきたいです。『ウェルカムベビーのお宿』にはベビーソープを置いているところも少なくありません。スキンケア用品はいつもお使いのものを持参されることをおすすめします」(横溝さん)
ママ・パパが温泉でゆっくりくつろぐのはいいけれど、赤ちゃんは生活リズムが崩れないように、できるだけいつもの時間に入浴させてあげましょう。