売る? あげる? 捨てる? サイズアウトした子供服のゆくえ

売る? あげる? 捨てる?
サイズアウトした子供服のゆくえ

妊娠・出産インフォ

ファストファッションが一般化し、子供服も安価でかわいいものもたくさんあります。子育て中のママやパパにとっては喜ばしい状況ではありますが、それに伴い子供服の世界も大量消費・大量廃棄が加速。一方でここ数年はサステナブルなライフスタイルを志向する消費者も増えて、子供服選びにも、長く着ることができるものを選ぼうとされるママ・パパも多くなっています。

ある意味、“二極化”している状況と言えそうですが、共通するのは「子供服はすぐにサイズアウトする」という事実。長く着ようと思っても、そもそも小さく着られなくなる洋服をママ・パパはどうされているのでしょうか?

そこでミキハウスでは、ミキハウスクラブ会員さま向けのアンケート調査の中で、「サイズアウトした子供服をどうしていますか?」と尋ねてみました。

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回答を寄せてくださったのは、4,763人のミキハウスクラブの会員さま。アンケートは10の選択肢を複数回答可として選び、それについての具体的なエピソードなどを自由記述式で書いていただく形で行いました。

なお複数回答可にしたのは、一口にサイズアウトした服といっても、「思い入れのある服」と「とりあえず間に合わせに買った服」とでは、処分方法が異なるだろうから。つまり同一回答者でも下の子のために残す服もあれば、廃棄する服もあることを想定しています。

それを念頭に、以下の結果をごらんください。

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いかがでしょうか? それでは細かく見ていきましょう。

「下の子や親せきの子のために残している=おさがり」が多数派です

「下の子や親せきの子のために残している=おさがり」が多数派です

兄や姉が着た服を下の子が着る、いわゆる“おさがり”は、ママ・パパが子どもの頃は当たり前の習慣だったのではないでしょうか。

アンケート結果でも“おさがり”はまだまだ活躍していることが分かります。上のグラフの10の選択肢のうち1番多かったのは「下の子のために残している/残したい」で3,071人(64%)、次が「親せきにあげる」の1,312人(28%)、3位は「知人・同僚にあげる」の1,286人(27%)です。“おさがり”派のコメントからいくつかを紹介していきましょう。

 

《下の子、親せきなどに回す》

■下の子のために残している(残したい) 3,071人(64%)

■下の子のために残している(残したい) 3,071人(64%)

「かわいいものばかり厳選して買っているし、この服を着ていた時はこんなことができたなどの思い出も詰まっています。下の子ができた時に着せたいです」(ママ/第1子=1歳)

「子供服は下の子や周りの子のために残したいと思っています。着られるものを廃棄するのはもったいないし、私自身も幼い頃、姉や従姉のおさがりを着ていて、同じ服を着たそれぞれの写真を見比べると当時の思い出がよみがえります」(プレママ/第1子を妊娠中)

「私と兄弟が着たミキハウスの服を母が残しておいてくれて、今、わが子に着せています。長く愛用できるのは素敵なことです。多少汚れはあるものの、糸のほつれや、生地の傷みは一切なく、丈夫さに驚かされています」(ママ/第1子=2歳)

「下の子のために残している」は全体の約64%。すでに下の子がいる方だけでなく、第1子妊娠中の方までもが「下の子のために…」と回答がされていることがわかります。

なお、「(親である)自分が着ていた服を子どもに着せている」というコメントはいくつも寄せられていました。大切に着ていた洋服は、大切な子どもにも着せたいという思いは、とても素敵なものですね。

■親せきにあげる  1,312人(28%)/知人・同僚にあげる 1,286人(27%)

■親せきにあげる 1,312人(28%)/知人・同僚にあげる 1,286人(27%)

「着崩れもほぼなく、親せきや友人にあげたほうが活用できます」(パパ/第1子=6歳)

「お祝いでいただいた高価な服はきれいに洗濯して保管。妹の子と回し合って活用をしています」(ママ/第1子=0歳)

「娘のお友達の妹が2つ下でサイズアウトのタイミングと合っているので譲っています」(ママ/第1子=5歳)

割合でいうと4人に1人――同じような年ごろの子どもがいる兄弟姉妹や会社の同僚など身近な存在とは、気軽に“おさがり”のやりとりができているようです。

「売る」、「寄付する」でリサイクル。SDGsにも貢献しています。

「売る」、「寄付する」でリサイクル。SDGsにも貢献しています。

最近ではフリマアプリやネットオークションを利用してサイズアウトした子供服を売るママ・パパは珍しくありません。子供服のリユース、リサイクルはSDGsにも寄与する社会的な活動のひとつともとらえる事ができますね。

 

《売る》

■メルカリやネットオークションで売る 1,163人(24%)

■メルカリやネットオークションで売る 1,163人(24%)

「プレゼントでもらった服は特にしっかりしているものが多く、売れます」(ママ/第1子=0歳)

「捨てるより、他の子どもに使って欲しいと思います」(ママ/第1子=2歳)

「全部を残しておくことはスペース的に無理なので きれいなうちにフリマなどに出して そのお金で子どものものをまた買います」(ママ/第1子=1歳)

リユース市場は2022年には3兆円(自動車、住宅を除く)を超える巨大マーケットになると言われているそう。小さくなった子供服も例外ではなく、必要としている誰かに譲るのは今では当たり前のことと言えそうですね。

■古着屋に売る 359人(8%)

■古着屋に売る 359人(8%)

「まだ着られるということもあり、古着屋さんは値段がつかなくても引き取ってくれるので選択しています」(ママ/第1子=1歳)

「どんな服でも売れるお店が近くにあり、発展途上国に支援もしているからそのお店に売りに行きます」(ママ/第1子=1歳)

「フリマアプリは面倒なので 一気に古着屋に持っていくと ブランドもの、綺麗なものは 売れるので、手っ取り早いです」(ママ/第1子=4歳、第2子=2歳)

個人に特定の服を売るフリマアプリに対して、まとめて買ってもらえる古着屋さん。それぞれの特徴を知って、使い分けているママ・パパもいるようですよ。

ネットにしろリアルにしろ「売る」で目立ったのは、「着せる機会が少なかったいただき物の高価な子供服を売る」、「2人目が生れたけれど、上の子と性別が違うので“おさがり”できないものはまとめて売る」のような回答です。

 

《寄付する》

■寄付する 351人(7%)

■寄付する 351人(7%)

「まだ使える思い出の服を誰かに着てもらえるのはうれしいです」(ママ/第1子=10か月)

「発展途上国の子どもたちに寄付したりしています」(ママ/第1子=2歳、第2子=0歳)

「わが子が児童館でたくさんおさがりをもらっているので、サイズアウトしたら児童館に寄付しています」(ママ/第1子=1歳4か月)

「寄付する」では、身近な保育園や児童館に持って行くこと多いようですが、近所の児童養護施設を寄付先にあげた方もいました。

ネットで検索すれば、開発途上国や難民に子供服を届ける運動をしている団体や回収した子供服の売り上げを貧困に苦しむ家庭に寄付する活動などを見つけることができます。わが子の成長の証がもう一度社会で役立つと思えるのはうれしい事ですね。

「捨てる」理由、「取ってある」ワケ

「捨てる」理由、「取ってある」ワケ

アンケート結果からわかったことは、今のママやパパは複数の方法でサイズアウトした服の行き先を選択しているという事実です。中でも多かったのは、〈きれいなものは下の子や親せき・同僚に回す〉→〈高価な服はフリマアプリなどで売る〉→〈着古した安い服は捨てる〉というパターンです。

以下紹介する「廃棄する」のコメントは、「着古したから」ではない別の理由があるケースです。

 

《捨てる》

■廃棄する 1,182人(25%)

■廃棄する 1,182人(25%)

「高齢出産で周りに赤ちゃんがいないし、売る手間を考えると面倒です」(ママ=第1子=0歳)

「今はこういう世の中なので、衛生面を考えると人にはあげられないかな」(ママ=第1子=6歳)

「(保育園用に)名前を書いてあるため、譲れないし、売れません」(ママ/第1子=7歳、第2子=1歳)

コロナ禍で衛生意識が高まっていること、高齢出産や少子化で周りに同じような赤ちゃんがいる家庭が少なくなっていることなど、「廃棄する」理由には最近の社会情勢を反映しているものが見られるようです。

また油性ペンで名前を書いた服を譲るのは、気が引けることがあるかも知れませんね。でも油性ペンはマニュキアの除光液で落とせることもあります。一度試してもらうのもおすすめです。

 

《置いてある》

お下がりやいつか誰かにあげる予定のものとして「置いてある」以外に、明確な“行き先”もなくタン
スにしまっているという方も少なくないようです。

■どうすることもなくタンスに入れている 675人(14%)

■どうすることもなくタンスに入れている 675人(14%)

「他人にお古をあげるのは気が引けるし、思い出もあるから手放せません」(ママ/第1子=8歳)

「育児に追われて忙しく、整理できてきないから。育児が落ち着いたらキレイに洗濯して人に譲りたいと思っています」(ママ/第1子=2歳、第2子=0歳)

「ほとんど汚れていないので、捨てるのは勿体ないです。いつか誰かにあげる機会があるかもしれないと思うと捨てられずにいます。また、物によっては、大きくなっても着られるようにリメイクできるかもしれないと思っています」(ママ/第1子=0歳)

「そのうち整理したいと思っているが,今は忙しくてできない」という「置いてある」ワケには忙しい現代のママ・パパの生活が垣間見えるようです。

子育ての日々を思い出させてくれるあの頃の服

子育ての日々を思い出させてくれるあの頃の服

最後に紹介するのは、「思い出として残す」と「その他」を選択した方の声です。小さくなった服を子育ての思い出として残しているママ・パパは多いようですね。

■思い出として残している  1450人(30%)

■思い出として残している  1450人(30%)

「初めて着せた服は育児が大変過ぎて思い出も濃かったので、心苦しくて捨てられません」(ママ/第1子=10か月)

「あの時、あの大きさで着ていた服は 写真と共になかなか捨てられない…」(ママ/第1子=7歳、第2子=6歳、第3子=1歳)

着られなくなったからあげる、捨てるではなく、思い出として残すという方もたくさんいらっしゃいました。小さくなった服を取り出したとき、「生まれたばかりの頃よく着せていた」、「はじめて歩いた時にこの服だった」、「お気に入りのこの服を毎日着たがって困った」と、かつてのわが子の姿をまざまざと思い出し、ちょっぴり胸が熱くなるなんて未来も素敵ですね。

 

■その他  152人(3%)

「布でくるみボタンを作っています」(ママ/第1子=2歳、第2子を妊娠中)

「メモリアルベアにリメイクしました」(ママ/第1子=2歳)

「ぬいぐるみの服にリメイクしています」(ママ/第1子=1歳、第2子を妊娠中)

その他の回答で目立ったのが「リメイクする」のコメントです。小さくなった子供服やベビー服がママ・パパの手でくるみボタンやぬいぐるみの服に生まれ変わって、いつまでも目に付く場所にあるのは素敵ですね。赤ちゃんが生まれた時の身長、体重を再現したメモリアルベアを作ってわが子が着ていたベビー服を着せる方もいるようです。

 

※ ※ ※ ※ ※

いかがでしたでしょうか。今回のアンケート結果に「そう、そう」と共感してくださったママ・パパもいらっしゃるのではないでしょうか。小さくなってしまったわが子の服をどうするべきか迷っているママ・パパは、この記事を参考にしていただけると幸いです。

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