アンケート結果からわかったことは、今のママやパパは複数の方法でサイズアウトした服の行き先を選択しているという事実です。中でも多かったのは、〈きれいなものは下の子や親せき・同僚に回す〉→〈高価な服はフリマアプリなどで売る〉→〈着古した安い服は捨てる〉というパターンです。
以下紹介する「廃棄する」のコメントは、「着古したから」ではない別の理由があるケースです。
《捨てる》
■廃棄する 1,182人(25%)
「高齢出産で周りに赤ちゃんがいないし、売る手間を考えると面倒です」(ママ=第1子=0歳)
「今はこういう世の中なので、衛生面を考えると人にはあげられないかな」(ママ=第1子=6歳)
「(保育園用に)名前を書いてあるため、譲れないし、売れません」(ママ/第1子=7歳、第2子=1歳)
コロナ禍で衛生意識が高まっていること、高齢出産や少子化で周りに同じような赤ちゃんがいる家庭が少なくなっていることなど、「廃棄する」理由には最近の社会情勢を反映しているものが見られるようです。
また油性ペンで名前を書いた服を譲るのは、気が引けることがあるかも知れませんね。でも油性ペンはマニュキアの除光液で落とせることもあります。一度試してもらうのもおすすめです。
《置いてある》
お下がりやいつか誰かにあげる予定のものとして「置いてある」以外に、明確な“行き先”もなくタン
スにしまっているという方も少なくないようです。
■どうすることもなくタンスに入れている 675人(14%)
「他人にお古をあげるのは気が引けるし、思い出もあるから手放せません」(ママ/第1子=8歳)
「育児に追われて忙しく、整理できてきないから。育児が落ち着いたらキレイに洗濯して人に譲りたいと思っています」(ママ/第1子=2歳、第2子=0歳)
「ほとんど汚れていないので、捨てるのは勿体ないです。いつか誰かにあげる機会があるかもしれないと思うと捨てられずにいます。また、物によっては、大きくなっても着られるようにリメイクできるかもしれないと思っています」(ママ/第1子=0歳)
「そのうち整理したいと思っているが,今は忙しくてできない」という「置いてある」ワケには忙しい現代のママ・パパの生活が垣間見えるようです。