僕らの世代でアップデートできる? 子育てパパ座談会(後編)

子育てパパ第一世代の僕らにできること

編集I:みなさん、子育てにしっかり向きあっていて、僕ももっとしっかりやらなければと改めて考えさせられました。最後になりますが、現役の子育てパパとして言っておきたいことがあったらお願いします。

Aさん:めちゃくちゃたくさんあります! 先ほどBさんの話でもありましたけど、子育てにおけるジェンダーバイアスは早々に改めた方がいいと思っています。メディア、特にテレビの場合、家事や子育ては女性がするものという前提の番組作りが横行しているように思います。もちろん現状がそうだから、そこにあわせているでしょうけど、マスメディアは「社会の公器」でもあるので率先して変化を受け入れてほしいなと個人的には思います。

Bさん:僕も本当にそう思います(強く頷きながら)。

編集I:メディアは世の中を変えていく力がありますからね。ちなみに最近、SNS等では育児・家事をしないパパへの不満がバズったりするじゃないですか。それをまたネットメディアが拾ってニュースになったりして。結果として“ダメパパ”というコンテンツが時折消費される状況になっていて、負の再生産をしているようにも思うんですよ。あれ、あんまりよくないことではないかなぁと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?

Aさん:僕もギスギスしたコミュニケーションって好きじゃないので、その意見もわかります。ただ、Twitterとかのママの“愚痴アカウント”はすごく参考になるんですよねぇ。あれ見て、男のこと馬鹿にしやがってとはまったく思ってなくて、むしろメモしているほどです。「なるほど、こういう発想なんだ」「たしかにこういうことやってしまってるな」とか、すごく勉強になることが多いですから。

編集I:たしかに「そうじゃないんだよね」「(パパのこと)わかってないな」とか気分を損ねても意味ないですもんね…。その前向きな姿勢、いただきました!

Cさん:誰がいい、悪いではなく未来につながる議論であれば、どんどんやっていけばいいのではないかと思いますよね。子育てっておそらく正解なんてなくて、それぞれの家庭のやり方があるとは思うんです。そして今、まさに子育てに関して社会は大きく変わろうとしています。

今子育てをしている人、そしてこれからする人たちは「新しい子育て」をつくっていく人たちになると思うんです。ある意味で、前例がない中で、失敗も重ねながら模索していくことになる。その姿――パパはママを大切にして、一緒に子育てをする姿――を自分たちの子の世代に見せていくことで、社会をジリジリと変えていくことになるんじゃないかなとも思っています。

Bさん:僕は子育てパパが集まって、育児や家事について共感しあったり、情報交換ができる場所があるといいなって思っているんです。今日もみなさんに頷いて聞いてもらえるだけでうれしかった。そういう場が増えて、仲間ができるといいですね。

Dさん:これからパパになる男性に伝えたいことは、子どもの笑顔は親の力になるということ。育児には気力も体力も必要だし、上の世代との価値観の違いから仕事と育児の両立が難しい部分もある。また家庭内でも考え方の違いで妻とケンカになることも多いですよ。それでも、やっぱり子どもの笑顔や幸せは何事にも変え難いもの。どんなに大変でも、僕はこれからも子どもの幸せを第一に考えて子育てしようと思っています。

Aさん:僕も後輩のパパたちに「子育てはすごく楽しい!」と伝えたいですね。成長していく子どもと並走することがこんなに楽しいなんて僕は知らなかった。人生を何度やり直しても絶対にこのタイミングで子どもが欲しいです。

睡眠不足になったり、忍耐力が必要だったり、本当に辛いことも多いけれど、充実感はものすごく大きくて人生が180度変わったって言えるぐらいです。子育てはパパを最高に幸せにしてくれますよ!

編集I:今回、課題や悩みなどを中心にお聞きする座談会ではありましたが、我々が常日頃から発信したいのは子育てをポジティブに伝える情報。こういう課題があるから大変なんだ、ではなくて子育てを一緒にしている「仲間」と情報や状況を共有して、お互いに親として成長できたらと思っているんです。そしてみなさんが実感しているように、子育てはシンプルに「最高」です。これだけはちゃんとこれからも伝えていきたいと改めて思いました。本日はありがとうございました!

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