〈赤ちゃんの食べ方〉
前歯で食べ物を噛み切ったり、奥歯が生えてきて、噛んだりつぶしたりして食べることができます。一口サイズのおむすびなど手づかみで食べられるものも用意してあげましょう。
〈離乳食の柔らかさ〉
大人とほぼ同じものを食べられますが、噛む力はまだ弱いので赤ちゃんの分はちょっと柔らかめに。肉団子や卵の白身ぐらいの硬さなら歯茎で噛むことができます。
〈調理法〉
硬さと大きさに気をつけながら、いろいろな味を食べさせてあげましょう。
〈離乳食の回数〉
大人と同じように1日3回の食事になります。この頃には卒乳する子も出てきます。
〈離乳食の量〉
栄養のほとんどを離乳食からとるようになります。量の目安は糖類90g(軟飯なら大さじ6、子ども用茶碗に軽めに1杯くらい)、野菜・果物などのビタミン・ミネラルは40~50g(大さじ3くらい、にんじんなら7ミリ厚さの輪切り3枚くらい)、肉・魚などのたんぱく質は15~20g(大さじ1くらい、鶏ささみなら1/3本くらい、タイのお刺身なら2~3切れくらい)です。バランスのとれた彩りのよいメニューを。
ちなみに、はちみつは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。通常、はちみつは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります。ボツリヌス菌の耐熱性は120℃×4分とされており、通常の加熱や調理では死なないた、1歳未満の赤ちゃんにはちみつはもちろんのこと、はちみつ入りの飲料・お菓子などの食品も与えないようにしましょう。
牛乳も料理に使うのは構いませんが、飲用は1歳までは控えたほうがよさそうです。カレー粉は香りづけ程度に。調味料にみりんやお酒を使わないようにしましょう。
赤ちゃんが自分でスプーンなどを使って食べたがる時期でもあります。お食事用エプロンやお食事マットなど、赤ちゃんの“食べる”気持ちを応援するようなお食事グッズもそろえておくと安心ですね。
また、服を汚さないようにエプロンをつけたり、床にビニールシートや新聞紙を敷いたりするとお洗濯やお掃除も楽なのでおすすめです。また、いろいろな経験をしながら、食べられるものが増えていきます。食べ方も回数を重ねれば上手になっていくものです。気持ちの余裕をもって離乳食の時期をすごして、ママとパパとともに、子どもの成長をゆっくりと見守りましょう。