卒乳の時期とスムーズなやり方とは?
~赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(20)~

2024.02.15

ミキハウス編集部

ママの心とからだのタイミングも大切です

ママの心とからだのタイミングも大切です

卒乳のプロセスは常にスムーズに進むわけではありません。思っていたとおりに卒乳ができないケースには、どんなことが考えられるでしょうか。

苦い経験のあるママに話を聞きました。

「夜中に目を覚ましておっぱいを欲しがって泣くわが子を見ていたら、かわいそうになって授乳してしまいました。すると次の夜も泣かれてしまい、夜中の授乳だけはやめられませんでした。結局2歳半まで授乳を続けました」(30代ママ)

「わが子におっぱいをあげている時間が大好きだったので、きっぱりやめることができず、幼稚園に入園するまで授乳しました。3歳になると子どもなりに恥ずかしかったようで、お友だちの前では絶対に欲しがりませんでした。今思うと、卒乳が遅くなってかわいそうなことをしたかもしれません」(40代ママ)

この2人に共通しているのは、ママの心の準備ができていなかった点。「卒乳が遅くなってかわいそうなことをした」と語るママですが、それは気にする必要はないですよ。卒乳は急ぐ必要はないので、ママが授乳をやめてもいいな、というタイミングまで待つことが大切です。

母乳のママは乳腺炎にも気をつけて

母乳のママは乳腺炎にも気をつけて

母乳のママの場合、おっぱいが張って我慢できなかったということもあるようです。つまりやめたくても、やめられないというケース。

授乳の量を減らすと母乳の分泌も少なくなることが多いのですが、おっぱいがパンパンになってしまう場合は、お風呂の時間に搾乳しましょう。一日に何度も搾乳するとそれが刺激になってまた母乳が作られてしまうので、搾乳しすぎないように気をつけることも大切です。

卒乳後、おっぱいにしこりができて痛いようであれば、乳腺炎のおそれがあります。病院で母乳マッサージをしてもらうなど治療を受けましょう。乳腺が詰まりやすくなる乳製品や糖分、油分の多い食品を控えることも忘れないで。

卒乳は赤ちゃんにとって大きな変化になるだけでなく、授乳をやめたママの体はホルモンバランスが大きく崩れるため、疲れやすくなるなど不調をきたすこともあります。そのため、パパの協力も欠かせません。あせらずよいタイミングを見計らってはじめてみましょう。

生活環境の変化の時期には避けた方がいいかも

引っ越しや保育園などへの入園で環境が変わる時期はママも赤ちゃんもストレスが大きいので、卒乳を避けたほうがいいでしょう。仕事復帰のためなどママの事情で卒乳しなくてはいけない赤ちゃんもいます。そんな場合でも、いきなり授乳をやめるのではなく、少しずつ進めていくと楽にできるでしょう。

卒乳する時期、卒乳までにかかる時間は赤ちゃんによって違います。無理のないときに、無理のない方法で進め、一回で卒乳が完了しなくても、またトライすればいいと思って、その子のペースを大切にし、気長に取り組みましょう。

卒乳はママ・パパと赤ちゃんにとって、ひとつの大きな節目。授乳という、かけがえのない時間が終わる寂しさはありますが、ママとパパの愛情をいっぱい感じて、日々すくすくと成長している赤ちゃんの背中をそっと押してあげられるといいですね。

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