トイトレといえば、「補助便座」か「おまる」を使うのが一般的です。
「補助便座」のメリット
■後始末に手間がかからず、衛生的
■はじめからトイレに慣れることができる
「おまる」のメリット
■自分で座れる
■足がつくので姿勢が安定する
■どこにでも置ける
最近はステップ付きの踏み台一体型の補助便座もあります。踏み台があると、トイレに早く慣れる子もいますよ。おまるの場合、排せつ物の漏れが心配という方も多いかと思いますが、下にシートを敷くなど対策を施せば問題ないでしょう。
トイトレ用のアイテムはいろいろありますが、子どもが使いやすそうなものを選んであげたいですね。
“朝起きたらトイレへ” ここからはじめましょう!
トイレトレーニングでいちばん大切なことは、失敗しても叱らないこと。1週間続けてもうまくいかなかったらしばらくお休みし、体調や気分を見て再チャレンジしましょう。
上手にできるようになったと思ったら失敗し、またやり直し…と、何度も繰り返す子がほとんどです。「完了!」といえるまで半年かかるケースも珍しくありません。長期戦に備えて、床にシートを敷いてお漏らししてもさっと拭けるようにしておく、夜はおむつを使うなどママ、パパのイライラをなくす対策も必要です。
トレーニングは、朝起きたらすぐにトイレに連れていくことからはじめます。
「出る?」と尋ねるのではなく、「やってごらん」とトイレに座らせましょう。食前、食後、外出前、帰宅後などママ、パパがトイレに行くときに「一緒に行こうね」と声をかけトイレに座らせるのもよい方法。
トレーニングパンツもうまく使いましょう
日中は布製のトレーニングパンツをはかせます。これは子どもに気持ち悪さを実感させるため。
気持ち悪さを実感しはじめたら、トイレに誘ってみましょう。タイミングよくおしっこやうんちが出たら、「すごいね」「上手だね」「気持ちいいね」と思いっきりほめてあげることが大事です。
トイレトレーニングをスムーズに進める上で重要なポイント、それは本人を「その気」にさせること。なかにはこんなやり方で、子どものモチベーションを上げた先輩ママも。
「何でも大人のまねをしたがったので、ママ、パパがおしっこをする様子を見せて、『大きくなったら、みんなこんなふうにするんだよ』と教えました。案の定『わたしもやる!』と興味津々。2歳半でおむつを卒業しました」(30代ママ)
中にはトイレを怖がるお子さんもいます。無理に連れて行く必要はありませんが、ある先輩ママは子どもの〈トイレ=怖い場所〉という先入観を取り除くためにこんなことをされたそうです。
「うちの子は狭いトイレが怖いようで、おまるではすぐにできたのに、トイレに座って用を足すのを嫌がりました。なんとかしようと、お気に入りのアンパンマンのシールを貼ったり、ぬいぐるみを置いたりしてトイレを楽しく演出してみたら、喜んでトイレに行くようになりました」(30代ママ)
トイレトレーニングは失敗して当たり前です。パンツにおしっこをしたら濡れて気持ちが悪いことを実感し、おしっこが出そうなときの感じを経験として積み重ねることで、おしっこが出る前にママ、パパに伝えてトイレに行かなくてはならないことを覚えます。おむつ外しは子どもの「外したい」と思う気持ちが大切。ママ、パパは子どもがそんなふうに思えるきっかけを与えればいい、くらいに構えていた方がいいでしょう。
外出時については、トレーニングパンツの上におむつをはかせてあげるのもいいかもしれません。服を濡らさずにすむのでママも安心。念のため、いつもより余分にお着替えを持ち歩くようにしましょう。もちろん、お出かけのときは無理せずにおむつをはかせるのもOKです。
夜の小学校入学前くらいまでおねしょなどがでてくる子もいますので、ママとパパは心に余裕をもって、じっくり付き合ってあげましょう。また、子どもが安心できるまでは、防水シートを布団に敷いてあげるのもいいでしょう。