■「予防掃除」とは
「予防掃除」というのは、汚れが落ちにくく、掃除に手間がかかるところに、あらかじめ汚れにくい工夫をしておくこと。コンロ周りの油汚れ、キッチンの三角コーナーや排水口のヌメリやカビは、予防掃除を取り入れると、掃除の頻度を減らすことができます。具体的な方法を場所別にまとめました。
《キッチンの予防掃除》
★換気扇は料理中だけでなく前後でも使用
換気扇は調理を開始する5分前にはON。気流をつくって料理を始め、料理が終わっても5分は回して汚れた空気を出すと油汚れがつきにくくなります。キッチンに立ったら、まず換気扇をつけることを習慣にしましょう。
★キッチンペーパーは必需品
キッチンペーパーをハサミで9分割して、ミニミニキッチンペーパーを作り、小さな容器に入れてコンロや調理台の近くに置きましょう。油はねやこぼしてしまった調味料を拭くのに惜しげなく使えて便利です。
★油はね対策もやっておきましょう
調理中に油は2メートル飛ぶと言われています。炒め物や揚げ物をするときは、スーパーや100円ショップで売っている一口コンロタイプの「アルミガード」でコンロを囲み、油はねを防ぎます。
★普段掃除がしづらい場所はラップで覆う
レンジフードの上部や冷蔵庫の上など手が届きにくく、油やホコリが付きやすいところは、ラップでカバーしましょう。汚れたらラップを取り換えるだけなので、
掃除の手間が要りません。
★冷蔵庫内もトレイを使うことで汚れを防ぐ
冷蔵庫の収納には、透明のトレイを使います。調味料など液だれするものを入れたトレイとドアポケットにはキッチンペーパーを敷いておくと、汚れた時に取り換えるだけで済みます。またカテゴリー別にトレイに入れ、定位置を決めておけば、必要なものをすぐに見つけられて探す手間もなくなります。
★床汚れもすぐに拭く態勢を
水拭きができるフロアワイパーを冷蔵庫の側面にも吊るしておきます。水や油で床が汚れたら調理中でもすぐに拭きとると汚れが広がるのを防げます。
★シンクの排水口や三角コーナーに生ゴミを捨てない
ヌメリの原因になる生ゴミを排水口のカゴに入れるのをやめ、三角コーナーは撤去。代わりに保存容器にポリ袋をかけた簡易ゴミ捨てを作って、その上で野菜や果物の皮をむくと、シンクや排水口にゴミを落とすことがなくなります。ポリ袋がいっぱいになったら、口を縛ってゴミ箱に捨てるだけです。
《浴室の予防掃除》
★浴室の道具の水気はしっかり切っておく
洗面器、バスチェア、掃除道具は、水気が残っているとヌメリやカビが発生しがちです。早く乾くように、洗面器や掃除道具は浴室の壁やタオルかけにフックをつけて吊るしてしまいましょう。バスチェアは、吊るしたり、浴槽のフチにかけて乾かします。
★換気をしっかりと
換気扇は、浴室の床が乾くまで回します。ドアの下部にある吸気口にホコリが付くと換気しにくくなるので、時々は吸気口の掃除も。吸気口の幅が狭い時は、100円ショップなどで売っている注ぎ口用のブラシが使えます。このブラシは排水口の掃除もできるので、備えておくと便利です。
★座ってシャワーを浴びる
高い位置からお湯が飛び散るシャワーは、せっけんカスや垢が浴室内の広い範囲に飛び散って汚れやカビの原因になります。シャワーはバスチェアに座って浴びるようにすると、掃除が必要な範囲が狭くなります。
《リビング・寝室の予防掃除》
★ウェットティッシュで「すぐ拭く」を習慣づけ
パソコン、ドアノブ、スイッチ周りなど、頻繁に手をかける場所(=汚れやすい場所)には、近くにウェットティッシュ(赤ちゃんのおしりふきでもOK)の置き場を作りましょう。ベタベタした汚れは見つけた時にサッと拭くと後で掃除に時間がかかることはありません。特にドアノブは小さなお子さんもよく触る場所なので、日常的にキレイにしておきたいですね。
★掃除しやすさを考えた家具の配置
床掃除をラクにするポイントはふたつあります。ひとつはできるだけ床に物を置かないこと。ふたつ目は掃除の邪魔にならないように家具を配置しておくとこと。家具と壁の間を掃除機かフロアワイパーのヘッドが入る幅だけ開けておくと、掃除がしやすく効率的です。