赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(11)  生活リズムをつくる

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(11) 
生活リズムをつくる

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昼夜の区別なく数時間おきに眠ったり、おっぱいやミルクを飲んだりを繰り返す赤ちゃん。成長するにつれて、朝起きて、昼間に活動し、夜は眠るという大人の生活リズムに少しずつ近づいていきます。赤ちゃんがすこやかに成長していくために、生活リズムを身につけていくことはとても大切なことです。

赤ちゃんの生活リズムを整えるために、ママ、パパができることを見ていきましょう。

 

子どもの成長に大切な「生体リズム」

人は太古の昔から、朝になると太陽の光を浴びて目を覚まし、暗くなったら眠るという生活を続けてきました。これは長い時間をかけて人間がつくりあげた「生体リズム」と呼ばれるものです。

夜眠っている間に細胞の新陳代謝を促す睡眠ホルモンや成長ホルモンが分泌され、とくに成長期にある赤ちゃんや子どもは、その活動が活発です。生活リズムが定まらないと生体リズムが乱れるので、これらのホルモンの分泌が悪くなり、赤ちゃんや子どもの心身の成長に問題が起こりやすいといわれています。

赤ちゃんが元気ですくすく育つように、乳児期から生活リズムを整えて、早寝早起きを習慣にしたいものです。

 

生後2か月ごろまでは赤ちゃんのペースで

生後2か月ごろまでの赤ちゃんには、昼夜の区別はありません。ほとんどの時間を眠って過ごし、だいたい2~3時間おきに目を覚まし、おっぱいやミルクを飲んでまた眠るということを繰り返します。

産後のママはゆっくり眠ることができず大変ですが、赤ちゃんが新しい環境に慣れるために必要な期間と考えて、赤ちゃんのペースにあわせて世話をしてあげましょう。

この時期でも生活リズムを整えるための準備として、朝はカーテンを開けて部屋に太陽の光を入れ、夜は明かりを落とした静かな場所で過ごすということは始めておきたいものです。

 

生後3~4か月になったら“朝の合図”を始めましょう

体がどんどん大きくなり、身体機能が発達してくる生後3~4か月ごろになったら、授乳時間や睡眠に一定のパターンが生まれます。

そんなふうになってきたら、朝起きたときに湿らせたガーゼで赤ちゃんの顔を拭いてあげ、朝の合図を。また、パジャマを用意してあげるのもおすすめです。朝になったら「おはよう! お着替えしようね」と声をかけ、夜はお風呂上りにパジャマに着替えさせて「おねんねしようね!」などと声をかけます。こうしたお着替えによって、ママ、パパが意識して赤ちゃんの生活リズムをつけていきましょう。

お昼寝は午前と午後、夕方に1回ずつが一般的になります。昼間は決まった時間に公園などに連れていき外の空気に触れさせるのもおすすめ。夜の寝つきがよくなり、長い時間寝るようになる子もいます。夜は部屋を暗くして静かな場所で眠れるように。暗くなれば眠ることを赤ちゃんは体で覚えていきます。

毎日決まった時間に入浴させるのも生活リズムをつくるのに役立ちます。夜遅く帰るパパのために、赤ちゃんを起こしておくようなことはこの時期は特に控えましょう。

 

生後5~6か月は生活リズムが整いやすい時期

生後5~6か月の赤ちゃんは一日の睡眠時間は15時間ぐらい。寝たり起きたりという細切れの睡眠ではなくなり、眠りが深くなってきます。昼寝もまとめて2~3時間ぐらいできるようになり、睡眠や授乳、散歩、入浴などのサイクルがだいたい決まってくる時期でもあります。

ママやパパが食事をしているのを見て、お口をモグモグさせるようになると、離乳食をスタートする子も多いでしょう。離乳食は毎日だいたい同じ時間に与えるようにすると、生活リズムがいっそう整えやすくなります。

「パパは毎日帰りが遅いので、生後3か月ごろからパパの朝食の時間に、私が子どもに授乳するようにしました。あわただしい朝でも子どもの顔を見るとやる気が出るとパパは喜んでくれ、離乳食が始まってからもその習慣が続いて、自然と“朝食は家族一緒に”が当たり前のことになりました。生活リズムをつける意味でもよかったと思います」(30代ママ)という先輩ママも。

逆に、パパに生活リズムを乱されてしまったママからは、こんな声も。「夜遅く帰ってきたときも夫は子どもと遊びたいらしく、子どもを起こしてしまい、また寝かしつけるのが大変でした。夫がかわいそうな気もしましたが、説得してやめてもらいました」(20代ママ)。

仕事が終わってホッとした時間に、赤ちゃんと触れ合いたいパパもいるでしょうが、そこはグッと我慢してもらったほうがよさそうです。

ママとパパが協力して、赤ちゃんと一緒に規則正しい生活を送れるようにしていきましょう。

 

生後7~8か月から昼寝の時間も調整して

赤ちゃんの成長によって違いはありますが、だいたい寝返りが上手になってはいはいが始まるのが、生後7~8か月ごろ。体を動かせるようになると行動範囲が広がり、運動量もぐんと増えてきます。

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離乳食は1日2回に。そして、脳が目覚ましく発達する時期であるため、外からの刺激を受けやすく、夜泣きを始める赤ちゃんが多いのもこのころです。

この時期、夜型の生活をしているママとパパはとくに注意。体力がついてきているので、大人の生活リズムに影響されやすくなります。夜更かしや夜泣きで睡眠時間が短いからといって、朝遅くまで寝かせておくと、赤ちゃんの睡眠のリズムが狂い、悪循環を引き起こしてしまいます。

朝は必ず7時頃までには起こして、お昼寝も午前1時間、午後2時間程度に。夜の寝つきが悪いようであれば、夕方の睡眠は必要ありません。夜中の授乳がまだ必要な子もいますが、8時頃にはいったん寝室で寝かせましょう。

昼間思い切り体を動かして遊び、夜はゆっくり休息をとるという生活は、赤ちゃんを心身ともにすこやかに育んでくれます。

生後9か月からは早寝早起きの習慣を

生後9か月になったら、赤ちゃんが毎日元気で過ごせるように、朝は7時に起きて夜は8時に寝るという生活リズムを確立したいものです。一日の生活は、だいたいこんなパターンが理想的。ぜひ、参考にしてみてください。

<生後9か月の赤ちゃんの一日>
7:00 起床して着替え、朝食(離乳食、授乳)
9:00 お散歩(お遊びタイム)
10:00 お昼寝1回目
12:00 昼食(離乳食、授乳)
13:00 お昼寝2回目
15:00 授乳
16:00 お散歩(お遊びタイム)
18:00 夕食(離乳食、授乳)
19:00 入浴
20:00 授乳、就寝

家族それぞれの生活もありますから、毎日かならず同じ時間というわけにはいかないでしょうが、できるだけ赤ちゃんの生活リズムを優先してあげましょう。

 

“おやすみ”のサインはお気に入りの歌やグッズで

「入眠のための“習慣”をつけると、寝つきがよくなって、だんだん生活リズムが整っていくようです」(40代ママ)という先輩の声も。夜泣きだけでなく、「子どもがなかなか寝てくれない」という悩みをもつママも多いでしょう。おっぱいやミルクを飲みながら寝かしつけるという状態から“入眠ソング”や“入眠グッズ”を使って寝かせられるようにしていくとよいようです。赤ちゃんのお気に入りを見つけておくと、それがおやすみの合図になってくれます。

ママが歌う子守歌、オルゴールやベッドメリーなどが奏でる気持ちが落ち着くような優しい曲など、音楽を活用する方法。その他、お気に入りのタオルやおもちゃを赤ちゃんに持たせて、ぎゅっと握ったり、お口でチューチュー吸ったりさせること。また、ふわふわ素材のおくるみやブランケットで、ギュッとくるんであげることも、赤ちゃんを眠りの世界に誘うよい方法です。赤ちゃんがスムーズに寝つく方法を毎日続けるようにすれば、「毎日これをするとねんねの時間」ということを赤ちゃんが覚えてくれ、自然と生活リズムがついていきます。さらに卒乳への準備にもなりそうですね。

 

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(左)ファーストメリー/ベッドに取り付けても、そのまま置いても使えます。オーナメントのかわいいクマ、ウサギ、ゾウ、キリンのぬいぐるみは、すべて取り外して遊ぶことも。優しいオルゴールのメロディ8曲を内蔵し、ボリュームの調整も可能。15分タイマーが付いているので消し忘れても安心です。(右)オルゴールベア&ラビット/かわいいくまちゃん&うさちゃんのオルゴールは、おしりについているしっぽの紐を引っ張ると「ブラームスの子守唄」が優しいメロディで鳴ります。

 

リズムが整ったらママ、パパにもいいことあり!

赤ちゃんや子どもは、起きている間に受けたいろいろな刺激を眠っている間に大脳の中で整理して、知識や記憶として学習し、成長していきます。赤ちゃんのときに夜はしっかりと眠る習慣をつけることで、昼間は活発に活動し、夜は眠るという体のリズムができ上がっていきます。

早寝早起きの生活リズムが整っている子どもは、朝起きたときから体が活動する状態になっているので、一日を元気に始めることができます。また、大人になって生活リズムを崩すことがあっても自律神経が働いて、元のリズムを取りもどせるといわれています。

再び、先輩ママの声をご紹介しましょう。

「私自身、早寝早起きが苦手なので子どもの生活リズムをつけることに、正直最初は面倒だなと思っていました。けれど、早起きすると夜はすっと寝てくれ、子どもがグズグズいう時間が減りました。そして、私が自由に過ごせる時間が増えて、本当にいいことばかりでした」(40代ママ)

「先輩ママに子どもが赤ちゃんのころは寝ている間に好きな本をたくさん読んだと聞き、私も新生児のころからリズムよく一日を送れるように気をつけました。個性もあると思いますが、子どもの寝つきに苦労することがなかったので、産休、育休の間に勉強して資格をとりました」(30代ママ)

「仕事から帰ってきて子どもがすでに寝ていると、とてもさびしい気分になりましたが、それなら仕事を早めに切り上げようと考え方を変えました。そして、週に何度かは子どもが起きている時間に帰るようにしました。妻の話をちゃんと聞く時間もできて、よかったです」(30代パパ)

生活リズムをつけることは、赤ちゃんにとっても、ママ、パパにとってもよいことばかりのよう。ぜひ、早寝早起きから生活リズムをつけることを始めて、赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。

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