最初に「妊活をしたことがありますか?」と質問をみました。「したことがある」と答えたのは、2021年は73.5%で、2017年の56.1%から大きく増加しています。妊娠を望むなら、「成り行きに任せてしばらく様子を見よう」ではなく、「ふたりで積極的に妊活に取り組もう」という意識が高まっているように見えます。
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それでは妊活のきっかけはどんなことだったのでしょう。「妊活を始めたきっかけ」で一番多かった答えは、2021年、2017年ともに「年齢が気になり始めた」で、どちらの年も60%を超えています。
第2位は「まわりや家族など、親しい人の妊娠や出産」で、2021年では36.7%、2017年は25.3%です。年齢が気になり始めた頃に、兄弟姉妹や友人の妊娠・出産が重なると、妊活を本気で考えるようになるという傾向が見られます。
第3位以下には「パートナー(配偶者)からの要望」、「両親からの要望」、「テレビやSNSなどからの著名人の妊娠・出産の情報」と続きます。
注目すべきは、2021年には2%の方が「新型コロナウイルスによる意識の変化」をあげた点です。コロナ禍で妊娠を控えたのではなく、コロナ禍だからこそ妊娠を望んだカップルもいたことが伺えます。
2021年の「経済的な不安が解消した」(1.3%)、2017年の「行政が補助制度を開始したから」(0.5%)の回答からは、子育てへの金銭的な負担感が垣間見えます。
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それでは妊活を始めたきっかけで一番多かった「年齢が気になり始めた」とは、何歳ぐらいなのでしょうか。そこで「妊活を始めた年齢を教えてください」という質問をしてみました。
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妊活を始めた年齢は、プレママの場合は25歳~29歳が最も多く43.9%、プレパパは30歳~34歳が36%で最多です。プレママ、プレパパともに25歳~34歳までに始めた方が多いということから、医学的にも妊娠・出産の適齢期と言われる20代後半から30代前半までに赤ちゃんが欲しいと考えているカップルが多いと見ることができます。