プレママ・プレパパは妊活をどんなことから始めるのでしょうか。「妊活を始めた時に取り組んだこと」で最も多かった回答は、「基礎体温をつける」(76.3%)です。「葉酸など妊婦に必要な栄養素を積極的に摂る」(72.9%)、「からだを冷やさないようにする」(52.8%)、「婦人科、産婦人科、不妊治療専門病院などに通う」(52.8%)と続きますが、少数派ながら「新型コロナウイルスに対する感染症対策を強化する」(9%)という回答もありました。
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「妊活をする上で参考にした情報源を教えてください」に対する回答で飛び抜けて多かったのは「デジタルメディア(ネットニュース、SNS、ブログなど)」の81.7%。「信頼している医師(直接相談できる)」(30.5%)、「親や家族、知人など親しい人」(26.6%)などリアルな人間関係からの情報を頼りにする人も少なくないようです。
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さて、実際の不妊治療はどんな方法が行われているのでしょう。「試した不妊治療法を教えてください」と尋ねると、2021年、2017年ともに「タイミング法」が最も多く、どちらも90%近くになっていますが、「人工授精」、「体外受精」、「顕微授精」を受けた人の割合が2021年に減少しているのは、コロナ禍で医療機関に行きにくくなったことが影響しているかもしれません。
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不妊治療で気になるのは、いくらぐらい治療費がかかるのかということ。ちなみに医師の指導を受けてタイミング法を行った場合の費用は1回数千~2万円ぐらい、人工授精では1回1~3万円、体外受精や顕微授精になると1回20~70万円というのがおおよその治療費と言われています。
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「0円」(23.0%)は、医療機関に行く前に妊娠したケースでしょう。続く「~9.9万」が最も多く、45.4%ですから、全体の68.4%は妊活の費用が10万円以下ということになります。100万円以上のケースは計15.4%となっていて、不妊治療を何度も繰り返すカップルもいることを示しています。
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妊活を始めてから妊娠するまでに要した期間については、ひとり目の子どもの場合、2021年は1年未満が65.3%、1~3年は計26.4%、3年以上かかったというケースが計8.4%となっています。2017年を見ると、1年未満は55.1%、1~3年が計33.9%で残りの11%の方は3年以上ですから、妊活の期間は短くなっているようです。