ちなみに4歳になってもイヤイヤのピークが継続することがあります。“4歳の壁”とも言われるこの時期は、子どもは自分と他人の違いがより理解できるようになっています。
2〜3歳のイヤイヤ期では、自分のやりたいことを思うようにできないイライラが原因となっていましたが、4歳児はより「世界」を理解した上で、いろいろなことがイヤになる状態。思い通りにならないと泣き叫んだり、注意するとふてくされたり。また語彙も豊富になり「どこで覚えてきたの?」と驚くような暴言であったり、乱暴をふるうことも珍しくありません。
周りですでにイヤイヤ期を終えた同い年の子もいたりするので、わが子が4歳でもイヤイヤが継続していると単なるワガママのように感じてしまうかもしれません。しかしながら、それは成長発達の過程で、感情と思考がまだまだ混乱しているのです。より自我が芽生え、自分と他者が違うことを認識した上で、他者が自分の思うようには動いてくれないことに苛立っていると考えられます。
2〜3歳児のイヤイヤ期より、4歳児の方が感情を爆発させがちで、一度泣き始めるとなかなか泣き止んでくれない、ということも珍しくありません。あまりに激しく泣くあまり、途中からなんで泣いているのか自分でもわからなくなってしまうこともよくあるようです。
4歳までイヤイヤが続くと、いつになったら終わるんだろうか…と途方に暮れたくもなりますが、イヤイヤ期は、永遠に続くわけではありません。自分の気持ちを抑制したり、切り替えたりと心のコントロールができるようになると、いつの間にか終わることでしょう。