男性育休が増えない理由は? 
パパやパートナーの育休についてお聞きしました

どうしたら男性育休が増える?

どうしたら男性育休が増える?

実際に育児休暇を取得した人の回答を見ると、職場のサポート体制への満足度が高いことがわかります。

男性育休が増えない理由は? パパやパートナーの育休についてお聞きしました

このことから、男性の育休取得には周囲の理解とともに、育休中の業務の分担や復帰後のキャリアサポートなど、職場内でのサポート体制の充実が不可欠です。

大切なのは、子育てを女性だけのものと考えず、「男性も育児をするのが当たり前」という意識を広めること。また、育休が職場でのキャリアに響かないこと、さらに休業中の経済的な不安を抱かずに済むサポート体制の整備も重要です。

アンケートによると、パパ(パートナー)が育休を取得して育児を分担することは、その後の子育てや夫婦関係にも良い影響を与えるという回答が多く見られました。

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新生児の子育ては目を離すことができない時期。そんな時期にママとパパが協力し、子育ての大変さを共有することは、育児への向き合い方だけでなく、夫婦関係の絆を深めることにもつながります。

その意味で、男性の育休取得は家族として強い結びつきを形成するための大切な時間を作ることと言えるでしょう。

 

育休中のパパ(パートナー)はどんなことをしてるの?

育休中のパパ(パートナー)はどんなことをしてるの?

では、実際に育児休暇を取得したパパ(パートナー)は、どんな育児をしていたのでしょうか。

まずは育休の期間について、次の表をごらんください。

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パパ(パートナー)の育休取得期間を見ると、1か月未満と1〜3か月がほぼ同じ割合という結果に。

育児・介護休業法では、「産後パパ育休」は子どもの出生後8週間以内に4週間まで取得が可能、「育児休業制度」では原則子どもが1歳(最長2歳)になるまでの期間に取得が可能です。いずれも分割して2回取得することができます。

ママの育休とパパ(パートナー)の育休を交互に取るなど、育児と職場復帰を上手に両立するために、事前にしっかりと計画を立てることが大切かもしれません。

それでは、パパ(パートナー)はどんな育児活動をおこなっているのでしょうか。

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多くのパパ(パートナー)は、おむつ替えや食事、入浴、寝かしつけといった子どもの日常のお世話を中心に、家事の一部を担うことで子育てに参加しています。子どもと遊んだり、家事を手伝ったりするパパ(パートナー)の存在は、ママの安心にも繋がっています。

また、第2子以降の出産の場合は、上の子のお世話も大切な育児のひとつ。保育園への送迎やお風呂、遊びなどはパパも参加しやすく、ママは新生児のお世話に専念できるメリットもあります。

育休中のパパ(パートナー)の育児の実態について、アンケートに寄せられたママからのコメントの一部をご紹介します。

“産後は夫が食事の準備、買い出し、上の子の送迎とお風呂、洗濯、掃除もしてくれて助かりました。 産まれた子にミルクをあげたり、寝かしつけをしてくれたり。 私が動けるようになってからは、少しずつ家事を分担して行うようになりました”

“里帰り出産をしたため衣食住は実母が見てくれました。その間、自宅にいる夫は上の子と遊んでくれたりどこかへ連れて行ってくれたりしました”

“上の子も下の子も里帰り出産だったため、産後1か月、夫は私の実家に泊まり込みで子どもの世話をメインでやってもらっていました。 里帰り終了後は、買い出しと上の子の保育園の送迎はすべてやってもらい、そのほかは私の様子を見て、できることを自発的にやってくれています”

育児に積極的なパパ像が垣間見える回答が多く寄せられましたが、中にはこんな回答もありました。

“里帰り出産だったため夫も一緒に実家に帰省しましたが、夫は実家にいる間は家事も育児もほとんどせず…。自宅に戻ってからはケンカの毎日でしたが、おむつ替えだけはできるようになりました。やってほしいと伝えると、不十分ではあるが何となくやろうとする気持ちはあるようです”

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育休を取ったのはいいものの、育児をすることなく「ただの休暇」のようにすごしてしまうパパにイラッとさせられるママも少なくないようです。育児できるパパに時間をかけてなってもらえばいい、なんて心の余裕など、産後のこの時期のママにありません。育児をサポートするのではなく、自分も育児をするのである――そんな当事者意識をもっと多くの男性にもってもらう必要がありそうです(もちろんそのような意識を持たれているパパ(パートナー)もたくさんいるとは思いますが)。

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