「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」とよくいわれます。小さな子どもの無邪気な行動や愛らしさ自体が親にとっての最大の親孝行であるという意味を含む言葉ですが、それを強く実感するのが、寝顔を見ているとき。かわいらしい寝顔を見つめているだけで、幸せで満たされてしまいます。
でも、“ある時期”は寝室に入るたびに、今夜も大変なんだろうな…と不安に思うことも。
それが、今回のテーマでもある「夜泣き」です。寝入ったはずの赤ちゃんが夜中に突然大声で泣き始めどうしても泣き止まない。しかもそれが毎晩しばらく続く。夜泣きは、乳児期の子育ての中でもママ、パパにとって大きな試練の1つともいえますね。「赤ちゃんはどうして夜泣きするのか」「どうやって乗り越えればいいのか」などをまとめてみました。
理由がわからないのに夜間に泣くのは「夜泣き」です
「夜泣き」とは、単に赤ちゃんが夜中に泣くことを指すわけではありません。体調も悪くなく、寝る前までは機嫌もよかったのに、すやすやと眠っていた子が夜中になって突然泣き出し、しばらく泣きやまない状態をいいます。
初めて夜泣きを経験するママ、パパは「お腹が空いたのかな」「おむつが汚れて気持ちが悪いのかな」「具合が悪いのかもしれない」と心配し、いろいろ試してみるのですが、なにをやっても泣き続ける赤ちゃん。
夜泣きは、はたから見ると「理由がわからない」ために、ママ、パパはどうしていいかわからず、すっかり困りはててしまうのです。
早い子は生後2~3か月ぐらいから始まりますが、一般的には8か月ぐらいで夜泣きがひどくなるケースが多いようです。なかには1歳半ぐらいまで続くことも。
泣き方や時間帯、いつまで続くかも赤ちゃんによって違います。突発的に夜泣きをしたかと思うと1日、2日で治まる赤ちゃんもいれば、何か月も毎日のように泣く赤ちゃんもいます。
また夜泣きをしないまま成長する子もいます。またグズグズ泣きの赤ちゃんもいれば、火がついたように大声で泣きつづける赤ちゃんも……。ただ、一度泣き出すとなかなか泣きやまない点は共通しています。