【座談会】先輩ママに聞きました!
上手な職場復帰は、産休への入り方から始まっている?

ミキハウス編集部

産後は新しい自分、新しい仕事のやり方に出会えるチャンス!

――ご自身の経験を踏まえて、産休取得や復帰をめぐる状況についてどう感じていますか?

Sさん:

私が勤めているギャラリーの母体はファッション関連企業なのですが、アパレル系の会社は産休制度があまり活用されていないという話も聞きます。けれど、弊社の企業理念に「人が生きるということ」という言葉があり、もともと個人の働き方を尊重してくれる風土がありました。それが産休制度にも活かされていて、とても感謝しています。また、社会全般の話でいうと、女性だけでなく男性も育児に主体的に関わることのできるような社会システムになればいいなと思います。

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Tさん:

私の場合も、上司の理解があってスムーズに産休に入ることができましたが、友人たちに話を聞いても、ここ数年で産休への理解が非常に高まってきているのではないかと思います。電車に乗っていても、20代、30代のお子さんがいらっしゃる若いパパ世代の方は席を譲ってくださる方が多いです。特に若い世代で妊娠・出産への理解が高まっているのはないでしょうか?

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Hさん:

ヤフーでは、産休からの復帰率が95%を超えました。毎年産休を取得し、出産して戻ってくる人が増えていくので、「いつ、戻ってくるの?」という言葉が行き交い、復帰するのが当たり前の雰囲気になってきています。ただ、実際の運用面で不満の声が上がっているのも事実です。最近社内の有志で「ヤフーウーマンプロジェクト」というものを立ち上げて、未婚・既婚問わず女性社員に向けて、今後のキャリア設計について考えようというワークショップを企画しています。

――産休への理解も深まってきているようですし、後に続いていく後輩ママたちのためにも、お手本になるような働き方・社内制度の利用をしていきたいですね。最後に、これから産休をとるプレママの皆さんへメッセージをお願いします。

Sさん:

自分自身を振り返ると、産前は「無事に生めるか」という直近のことしか考えられず、出産後はどうしても目の前の育児でいっぱいになってしまいました。長い目でのキャリア設計を、出産前から考えておくことをおすすめします。

Tさん:

仕事と育児の両立ができるか不安に思っていましたが、今日先輩ママのお話をお聞きして、これから新しい世界が待っているのだと考えたら少しホッとしました。私も出産経験があるからこそできる接客など、仕事で新たなスキルを発揮していきたいと思います。

Hさん:

復帰後は仕事する時間がどうしても減ってしまい、ほかの人と同じ土俵には立てないかもしれないと悩んでいた時期がありました。でも実際は、以前に比べて効率的に働くことができるようになりました。今では、時間だけが価値ではなく、自分にしかできない仕事をできるようになろうと気持ちが切り替わりました。そんな成長の機会を与えてくれる出産・育児を、支えてくれる周りの人たちに感謝しながら、ぜひみなさんに楽しんでほしいです。

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