ミキハウス「子育ての悩み調査」から見えた ママ・パパの子育ての現実

ミキハウス編集部

結婚した時はママとパパだけだった家庭に赤ちゃんが誕生し、親子3人の暮らしが始まると、そこはいっそう喜びやのぬくもりに満ちた場所になっていくことでしょう。

でも赤ちゃんの成長に伴い、また二人目、三人目と子どもが増えるたびに、それまでとは違う悩みも生まれてきます。核家族化が進み、祖父母世代の手助けも難しい現実の中で、増え続けるワーキングマザー。そんな厳しい社会環境で子育てをするママとパパはどんなことに悩み、どう対処しているのでしょうか。

そこでミキハウスでは、全国のママ・パパを対象に子育ての悩みに関するアンケート調査を実施。今回は、「家庭」、「配偶者との関係」、「仕事との両立」、「育て方」と4つの面から子育ての悩みを尋ねました。

そこで浮かび上がってきたのは、いろいろな悩みを抱えながらも、子どもの笑顔や家族のぬくもりに元気をもらって、子育てを前向きに頑張るママ・パパの姿です。この調査結果を見て、「自分たちも頑張ろう!」と子育ての楽しさ、素晴らしさを再認識してもらえると幸いです。

調査期間 2018年2月14日~20日
調査対象 「ミキハウスベビークラブ」会員のうち、お子さんのいる方、現在妊娠中の方
調査エリア 全国
調査方法 会員向けインターネット調査
有効回答数 4968名

 

家庭内の悩みはお金、家事、配偶者との関係

家庭内での悩みで最も多いのは、『お金』で44.8%。将来の子どもの教育費を心配する声ばかりでなく、「産休中や育休中にお給料が減る」(31歳女性/妊娠中 産休中)ことも気になるようです。『お金』についての悩みは、実際に子育てをしている人が41.8%なのに対して、妊娠中の人は57.8%と一層高くなっています。「どれくらいかかるのか不安」(29歳女性/妊娠中 専業主婦)という意見に代表されるように、子育てが始まっていない人はより不安や心配を抱えるのかもしれません。

2番目は『家事』(38.3%)で、配偶者との家事の分担がうまくいかないことに不安を持つ声が多いようです。

一方、祖父母世代との関係に悩みを持つママ・パパは21.3%にとどまり、関係は比較的良好のようですが、「子育てに関しての意見の相違がある」(30歳ママ/子ども2人、産休・育休中)など世代間の価値観の違いを感じているママ・パパもいます。

そんな中、『子育てに関して家庭内での悩みはない』と回答しているママ・パパも16.8%います。家族が協力し合って子育てをされていることが伝わってきます。

(グラフ1)

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《配偶者との関係について》

上記の表にあるように、『配偶者との関係』に悩んでいるママ・パパは28%に上ります。具体的にどのようなことに悩んでいるのでしょう。

複数回答可として配偶者との関係についての悩みを尋ねたところ、『配偶者が親になった自覚がない』と感じているママ・パパが39.6%、『子育てに非協力的』が25.5%です。このアンケートの回答者の99%は女性ですから、ほとんどがパパに対する不満と言えるでしょう。

「いつまでも自分中心の生活で子どものペースに合わせることができない」(23歳ママ/子ども1人 就業中)というような回答も目立ちました。赤ちゃんが生まれてすぐに生活を変えるのは難しいかも知れませんが、パパとしての自覚を持って行動してもらえるといいですね。

3位には、『子育て方法で意見が合わない』(19.1%)があがっています。子育てについてのママとパパの役割や子育ての方針を出産前にきちんと話し合っておくことも、お互いの不満をなくすために必要でしょう。

また出産後にセックスについての悩みを持つママ・パパもいます。『セックスを求められるのが嫌』(18.3%)、『セックスレス』(17.7%)に陥ってしまったという声です。

「こっちは子どもが寝たあとが唯一のゆっくりできる時間なのに、その時間を旦那にとられるのがいや」(34歳ママ/子ども1人 専業主婦)、「する気にもなれないし、誘われもしない」(26歳ママ/子ども1人 産休・育休中)などの回答が並んでいます。赤ちゃんの誕生によって母親としての役割が大きくなっていくママと、ママの変化に戸惑うパパ。2人の間で気持ちがすれ違ってしまうことも、少なからずあるようですね。

(グラフ2)

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《ワンオペ育児でがんばるママ・パパ》

パパまたはママはいつも仕事が忙しく家にいない、もしくは育児に無関心という理由で、育児も家事もママまたはパパが一人でこなさなければいけない状況を、ワンオペ育児と呼びます。

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ワンオペ育児をしていると感じたことがありますかという問いに、『はい』と答えたママ・パパは全体の41.8%。実に10人のうち4人以上がワンオペ育児をしています。「12時間以上1人で子育てをするし、夜中の授乳なども私がするしかないので、どうしたらいいか悩んでいます」(36歳ママ/子ども1人 専業主婦)など、ワンオペ育児は、ママやパパにとって体力的、精神的に大きな負担になっているようです。ママまたはパパひとりが育児をしてえる状態は、わが子が成長していく様子を見逃してしまうことにもなりかねないので、お互いがバランスよく、育児に関わっていけるといいですね。

ワンオペ育児にならないための解決法として「夫に頼みたいことを明確にToDoとして伝える」(41歳ママ/子ども2人 産休・育休中)、「『パパ大好きなんだね』、『パパの作ったご飯おいしいね』など意識して言うようにした」(37歳ママ/子ども2人 産休・育休中)など、パパとのコミュニケーションを工夫している先輩ママの声もありました。

(グラフ3)

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