アンケートに答えてくださった会員の中で、『出産前と同じ職場で同じ仕事をしている(する予定)』のは、49.0%で、『出産前と同じ職場で違う仕事をしている(する予定/3.8%)』、『出産前と別の職場で仕事をしている(する予定/7.6%)』を合わせると、60.4%の方が仕事を続けているか、続ける予定です。一方、『妊娠・出産を機に退職し、専業主婦(主夫)になった(なる予定/21.4%)』、『妊娠がわかる前から専業主婦(主夫/16.9%)』というママ・パパは38.3%でした。
《仕事と育児の両立》
仕事を続けている、もしくは続ける予定のママ・パパに、仕事上での悩みを尋ねると、『子どもとの時間をもっととりたい(とれなさそう)』が28.9%で1位です。「0歳から保育園なので本当は家でもっとみたい」(38歳ママ/子ども2人 産休・育休中)、「お金のために働かないといけないが、本当は子どもとすごしたい」(30歳ママ/子ども1人 産休・育休中)というママは多いようです。
ところが、僅差の28.2%で2位になったのは、『子育てに関して仕事上での悩みや不安はない』。働き方や職場環境によっては、育児との両立は難しくない職場があるという事も伺えます。
3位には、『職場復帰が不安』(23.2%)、4位は『会社での肩身が狭い』(16.7%)、5位に『(もっと働きたいが)時短勤務のため収入が減ってしまう』(12.6%)と続き、子育てと仕事の両立に悩みながらも精一杯頑張るママ・パパの現実が浮かび上がってきます。
(グラフ4)
《妊娠や育児に対するハラスメントについて》
セクハラ、パワハラなどいろいろなハラスメントが話題になる昨今ですが、妊娠や育児に対するハラスメントはあるのでしょうか。職場でハラスメントを受けたと感じたことがあるかというと問いに『はい』と答えたのは、14.3%。『いいえ』は75.7%です。
職場でのハラスメントはそれほど多くないようですが、それでも「『異動したばかりで、妊娠して…』と上司に言われた」(39歳ママ/子ども2人 産休・育休中)、「『子どもがいるからいいね』と何かにつけて言われる」(30歳ママ/子ども1人 産休・育休中)と周囲の心ない言葉に傷つく現実もあるようです。
男性の育休取得も増えつつある時代。職場でもお互いに子育ての大変さを理解し合い、いたわり合える社会環境の実現を望みたいところですね。
(グラフ5)