シリーズ「真夏の子育て」第3部
知っていますか? 夏のウイルス感染症

2018.07.26

ミキハウス編集部

夜、赤ちゃんが熱っぽいと思ったときに、どうすればいいの?

赤ちゃんは病院が閉まった夜に熱を出すこともあります。夜間の救急診療を受けるべきか、明日の朝まで様子を見ても大丈夫なのか、ママ・パパは迷ってしまいますね。そんな時、何を基準に判断すればいいのでしょうか。

夏のウイルス性の感染症の場合は、特効薬がないので、救急診療を受けてもすぐに良くなるわけではありません。なので、基本的に水分が取れていて意識がはっきりしている、眠れるという場合は救急診療を受けるのではなく、朝まで様子を見てもいいでしょう。新米ママさん・パパさんは緊急性が高いか、そうでないかの判断が難しいかもしれませんが、分かりやすいのは赤ちゃんの顔色。熱が高くて頬が赤いなら、それほど心配する必要もないでしょう。逆に顔色が青白くなっているようなら、急いで救急診療を受けた方がいいかも知れません」(渋谷先生)

また夜間や休日に、「赤ちゃんが熱っぽい」、「具合が悪そう」など心配な時は、電話相談窓口が都道府県別に設置されていますから、利用してみてはどうでしょう。県ごとに受付時間が違うので、下記のURLをクリックして、実施状況を確認してから電話してください。

【夜間の救急ダイヤル】
子ども医療電話相談(#8000)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

夏は暑くて、何をするにも大変! だけど、花火大会や盆踊りに旅行や帰省など、楽しいイベントも盛りだくさんです。まだまだ続く暑い夏を、赤ちゃんもママ・パパも元気で楽しめるように、くれぐれも健康に気をつけて毎日をすごしましょう!

 

〈参考資料〉
※「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」(日本小児科学会 2017年)
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/yobo_kansensho_20170528.pdf

 

dr.shibuya

【プロフィール】
渋谷紀子(しぶや・のりこ)

総合母子保健センター 愛育クリニック 
小児科部長 母子保健科部長
医学博士

東京大学医学部卒業。東大病院小児科、愛育病院小児科などに勤務したのち、カナダのトロント小児病院に研究留学。帰国後は東大病院、山王病院、NTT東日本関東病院などを経て現職。自らも4人の娘を育てた先輩ママ。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。

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