最後に田内さんが提案するのは、献立を前もって決めておくこと。すでに「基本パターン」のところで、献立のルール化については触れましたが、献立を体系的にプランニングする習慣を身につければ、さらに効率がアップします。献立はまとめて決めておくと、
(1)帰ってきたらすぐ料理に取りかかれる
(2)下ごしらえをするときに翌日分や、その先の分まで準備ができる
(3)買い物もまとめてできる
というメリットがあるからです。
ごはんを作ることばかりに気を取られがちですが、買い物の時間を短縮することも大事。とくに子どもを連れての買い物の大変さを、第一子で経験済みのママたちは大きくうなずきます。「買い物に行く時間を効率的につかえれば、そのぶん自分の自由な時間が増えますよね」との田内さんの言葉に、ママたちの表情もがぜんやる気になった様子でした。
いきなり1週間分をまとめて考えるのは難しいので、まずは明日の献立。それができたら3日分と少しずつ増やしていきましょう。もちろん、「今日は絶対カレーが食べたい!」という気分になったら、予定など無視して食べたいものを食べるのも◎です。
「食べたいものが思い浮かぶというのは、それだけママが元気な印。問題は食べたいものが思い浮かばない、献立が決まらない、食事の支度が大変だと思うときです。そんなときのために、なるべくいろんなことをルール化しておき、考えなくてもごはんをつくれるようにしておくのが時短料理です」