田内さんの講義が終わる頃、部屋の中はおいしそうなごはんの匂いでいっぱいになりました。というのも、このワークショップでは、時短料理についての講義を行いながら、実際に田内さんが目の前で野菜を切り、お肉に下味を漬け、レシピの説明も交えながらクラスを進行します。お話の中にでてきた野菜の下ごしらえや万能たれなど、時短料理のルールに基づいたシンプルなレシピで、次から次へとおかずが完成していくのを見るのは楽しいもの。最後にはみんなで今日の献立をいただき、参加者が“コツさえつかめば時間をかけずともおいしいごはんが作れる”ことを実感できる内容となっています。
子どもと一緒に試食タイムを楽しむママたちに、感想を聞いてみました。
「もともと料理をほとんどやったことがなかったので、いろいろと勉強になりました。ちょっとずつがんばってみます」(25歳・一児のママ)
「現在二人目の育休中ですが、一人目のときは何もわからなくて、今回は自分の時間をどうやって作るかの確認ができてよかった」(30歳・二児のママ)
「要領が悪いのが悩みなので、とりあえずキッチンの動線を考えてみようと思います」(28歳・一児のママ)
「キッチンの道具を見直そうと思いました」(26歳・一児のママ)
「育休中からなるべく時間をかけないようにと心がけていたのですが、今日は確認ができてよかったです」(27歳・一児のママ)
みなさんそれぞれに、仕事復帰後のごはん作りのイメージが明確になったようです。
「おいしいごはんが作れたらママの自信になると同時に、何よりもママ自身の元気につながります。いつも同じメニュー……と悩む人もいますが、同じメニューだって子どもがおいしいと言って食べてくれるならそれでいいのです。大切なのは、子どもが大きくなったときに、おうちのごはんがおいしかった記憶があること」と田内さん。これから毎日のごはん作りに奮闘するママたちは、大きく励まされた様子でした。
ワークショップが終了した後、今日の献立のレシピや、子どもが好きな料理の作り方もお聞きしたので、次の「働くママの“時短料理レシピ” 料理研究家の田内しょうこさんに聞きました!」でご紹介します。
【プロフィール】
田内しょうこ(たうち・しょうこ)
料理研究家として「忙しいワーキングマザーのための料理」「子育て料理」をテーマに、さまざまな媒体で活躍中。出張教室やセミナーのほか、食と子育て関連の情報発信のための編集・ライター業にも携わる。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』シリーズ(英治出版)など。
田内しょうこ公式ブログ「働くおうちの親子ごはん!」
http://tauchishoko.seesaa.net/