体重は出生時の約2倍になり、首もしっかりしてきます。あやすと声を出して笑うなど感情表現がはじまります。お住まいの自治体が3～4か月健診を行っているなら、成長を確認してもらいましょう。
【4か月】
昼夜の区別がつきはじめます。朝授乳し、お散歩に行ったらお昼寝するなど、毎日の生活リズムが整うと、夜の授乳なしで眠れる子もいます。手足をバタバタさせて喜んだり、からだを反らせて泣くなどからだ全体で感情を表すようにもなります。
出生日から数えて100日目には、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにという願いを込めて家族で祝い膳を囲む「お食い初め」もあります。
【5か月】
人見知りや夜泣きがはじまります。また離乳食をはじめる時期。首がすわって、寝返りができるようになります。近くのものに手を伸ばしてつかむようになるので、周囲に危ないものを置かないようにしましょう。また母体由来の免疫が切れて病気にかかりやすくなるので、外出時にも注意が必要です。
【6か月】
からだを支えてあげるとおすわりができるようになります。寝返りが上手になり、目を離すと思わぬ場所まで移動することも。悲しい、さみしいなどの細やかな感情も発達してきます。この頃になると夜泣きがひどくて悩まれるママ・パパも多くなってくると思います。明確な理由がなくても泣き続ける時期でもあるので、「なんで泣くんだろう？」と悩むより、「これは成長・発達過程なんだ」と割り切ることも重要です。また乳歯が生えはじめる子もいます。6～7か月健診で体の発達、精神面の発達もチェックしてもらいましょう
【7か月】
おすわりが次第に上手になり、指を起用に使ってモノをつまめるようになります。ママ・パパの声かけに動作や表情で反応できるようになるので、たくさん遊んであげましょう。離乳食は1日2回になり、口をもぐもぐ動かして食べるようになります。
【8か月】
ハイハイをはじめる赤ちゃんも。安全な場所で思い切り運動させてあげましょう。記憶力が育ち、「いない、いない、ばあ」などを喜びます。食事の量も増えてきますが、離乳食の後のミルクやおっぱいは欲しがるだけ与えましょう。
【9か月】
離乳食は1日3回、お昼寝は午前と午後の1回ずつになり、つかまり立ちをはじめる子もいます。人に興味を持ち始める時期で、後追いもはじまります。自我が芽生え、おむつ替えを嫌がったり、手を差し伸べて抱っこをせがんだりするようになります。9～10か月健診を受けましょう。
【10か月】
好き嫌いの感情がますますはっきりして、欲しいものを指さす、嫌ならママ・パパの手を振り払うなどの行動も見られます。つかまり立ち、伝い歩きができるようになったら、外で遊ばせてあげましょう。手先が起用になり、離乳食を手づかみで食べる子もいます。この時期になると夜の授乳は栄養面では必要ありません。
【11か月】
足の力だけでからだを支え、バランスを取って立っていることができるようなれば、ファーストシューズを用意する頃です。昼寝は1日1回になり、言葉を理解できるようになり、「ちょうだい」と言うと持っているものを渡したりします。歯みがきの習慣を身に着けましょう。
【12か月】
離乳食でほとんどの栄養を摂るようになります。足りない栄養は1日1～2回のおやつで補います。「ママ」や「ブ―、ブー」など意味のある言葉を話しはじめる子もいます。人との関わり合いやコミュニケーションがますます楽しくなる時期ですから、ママ・パパはたくさんお話をしてコミュニケーションをとってあげましょう。
赤ちゃんが生まれてからの1年は慣れないことも多く、特に産後のママは体調がすぐれなかったり、寝不足で疲れが取れない方もたくさんいらっしゃると思います。大切なことは無理をしすぎないこと。子育ても家事も、どちらも一人でやり切ろうとはせず、できる限りパートナーや家族、親戚、知人の力を借りたり、またはさまざまなサービスを利用するなどしてください。ママやパパが毎日笑顔でいられたら、赤ちゃんはなにより幸せだと思いますよ。
